10月になりました。平成30年度も後半、折り返しとなります。朝いつものように昇降口前で児童生徒を迎えますが、ずいぶん人数が少なく感じます。それもそのはず、高等部の後期現場実習が始まったのでした。(西置賜校の生徒も現在行なっています。)
この現場での実習は、校内で行なっている学習と違い、雛形どおりに進まないことも当然あるわけで、より生きた学習が行われます。予定外の出来事にどのくらい対応できるかなどを知り、自己の課題を明確にすることもできるはずです。
ここ最近は、一般就労を目指す生徒が増えてきたこともあり、実習先も多様化してきました。写真のように清掃関係やベッドメイキングなどを行なう事業所でも実習を引き受けてくださる事が増え、職場開拓を進めている教員も喜んでいます。新たな就労先が今後少しずつでも増えていくことを願っています。
高等部1年生にとっては初めての実習となりますが、3年生にとっては最後の実習になるかもしれません。それぞれの立場も異なりますが、自己の立てた目標がしっかり達成できるように、温かく時には厳しく見守っていただきたいと思います。
自立と社会参加を目指し、生きる力を育成していくためには、このような実習の他にも、地域や社会の方々にご協力をいただくことが以前よりも多くなっていると思います。例えばバザーの会場として引き受けてくださる所もかなり増えています。また、新聞報道でもご存じかと思いますが、先日県信用組合協会の方から長井校へ多額の寄付(今年2回目)をいただきました。他にも様々な地域の関係機関の方々から研究助成金や雑巾のご寄付などをいただき、児童生徒の学習や生活が高まり感謝してもしきれません。
今後も感謝の気持ちを忘れずに、自分の力を精一杯発揮して社会に貢献しようとする児童生徒を育てていきたいと思います。ご協力・ご支援を宜しくお願いします。
平成30年10月4日
山形県立米沢養護学校
校 長 大 原 良 紀