先週の9月13日~15日、高等部の二泊三日の北海道修学旅行がありました。昨年度に引続き、私も同行しました。私は教頭時代も含めると本校では3回目の高等部修学旅行ですが、同じ北海道旅行でも過去2回と比較すると違うところが盛り沢山でした。
まず一番の違いは、人数が多いということです。昨年度は二つのクラスと分教室の合同でしたが、今年度は三クラス+分教室+分校で、人数は教員等も合わせて全部で44名の団体でした。大型バスの座席が目一杯埋まるくらいの人数であり、団体行動や点呼は大変だと思っていましたが、各班長を中心にまとまりがあり、目一杯活動しながらも予定より早く集合することができていました。一人一人互いに迷惑を掛けないようにしよう、協力しようという姿勢が生んだ結果です。
また、前回までは私は個室をいただいており、具合の悪い人が出ない限りは一人で寝ることが多かったのですが、今回は男子高等部生5名と同室で就寝時間を過ごしました。自分の高校時代を考えてみると、校長先生と同室で寝るとなると緊張して寝られないのではと若干心配でしたが、普段どおりの生徒達で盛り上がっていました。修学旅行あるあるの女の子の話や秘密の暴露なども出てきて、非常に楽しい時間を過ごせました。就寝時刻前に眠りにつく生徒もおり、私もたっぷり寝ることができました。(中には10:00就寝予定となっていたので、その時刻まで頑なに布団には入らず暗がりで待機している者もおりましたが・・・。)
他にも、今回は仙台空港ではなく山形空港を利用するという県の施策に合わせた取組みや、小樽市内を中心とした観光(お目当ては7段ソフト?)など、様々な違いがありました。同じ所といえばバスガイドさんが昨年度と同じ人だったという超偶然なことくらいでしょうか。ただし、生徒にとっては唯一の経験なので全て新鮮であり貴重なものだったと思います。詳細については3年生本人や引率教員にぜひお尋ねください。
そうそう、最終日に北朝鮮の弾道ミサイルが発射され、北海道上空を通過するという緊急事態も起こりました。Jアラート(国民保護情報)が発令されたのが、起床後朝食に出かける準備の時間でもあり、落ち着いて廊下に避難しまとまって行動することができました。旅行団にとっては不快な出来事ではありましたが、教員の日頃の危機管理意識が高まっていることを確認することができました。
それにしても思い出やお土産多き修学旅行が終わり、いよいよ高等部3年生は就労・進路に向かって一直線の時期です。希望の進路に向かって、残りわずかな学生生活を悔いのないように過ごしてください。皆さんもご協力、応援宜しくお願いいたします。
平成29年9月20日
山形県立米沢養護学校
校 長 大 原 良 紀