北海道日本ハムファイターズがリーグ優勝しました。大谷選手の活躍素晴らしかったですね。私は特にファイターズのファンではないのですが、今年は北海道が凄まじい大雨の被害に遭って『北の国から』で昔見た映像そのものが今回何度もニュースで流されるたびに心が痛み、元気になってほしいとつい応援していました。今年は台風がよく上陸し、全国各地に未曾有の災害をもたらし、本校でも8月30日には何年かぶりに休校を余儀なくされる事態になりましたが、北海道の被害は特に大きかったようで、野菜の値段にも影響があるようです。
そんな台風の影響が心配された時期の9月7日から9日、二泊三日で高等部三年生の修学旅行に私も一緒に付いていきました。生徒の日頃の行いがよいのか、天候には恵まれ我々の動向には全く影響がなく楽しい日々を過ごすことができました。ただ、引率してくれた地元が釧路のバスガイドさんの話を聞くと、道東の方は今でも壊滅状態で、交通網もかなりやられているということでした。
平成23年3月11日の東日本大震災後、今年の熊本地震など日本国中様々な災害がありますが、みんなその不幸な災害を乗り切り復活を目指して一歩一歩進んでおりますので、今後も復興エネルギーが充満していくことを期待しています。
さて、修学旅行ではクラーク博士の像の前で同じポーズを取りながら「若者よ」と声を上げる生徒や、円山動物園でライオンではなくキリンなどにびびらされた生徒など、自分がしなければならないミッションに意欲的に取り組んでいた生徒ばかりでした。わずか二泊三日でしたが、学校生活の集大成である北海道修学旅行は、生徒たちの大きな糧となったと確信しました。
特に、飛行機に搭乗することが初めての経験だった生徒も多かったのではないでしょうか。飛行機は飛んでしまえば何ということはないのですが、やはりあの離陸と着陸の時は大きなGがかかって、初めて経験する生徒にとっては不安が大きいと思います。パニックになる生徒もいるのではないかと心配していましたが、思いの外みな冷静で、中には振動が楽しくて仕方がない生徒までいました。
今回の旅行の中でいわばメインなのではという飛行機の搭乗は、帰りの飛行機では景色をじっくり見つめるなどみんな余裕で過ごしており、頼もしささえ感じました。私の隣に座った寿さんは「校長先生、飲み物の注文です」と疲れ果てて爆睡している私をしっかりと起こしてくれました。(おかげでコンソメスープをいただけました。)何事も経験なのでしょうか、寿さんも行きの飛行機と帰りの飛行機では醸し出す雰囲気は大きく違っていました。
ラーメン博物館のラーメンやサッポロビール園のジンギスカン、仙台空港の牛タン定食やアパホテルのバイキングと食欲の秋を満喫した旅行でもありましたが、それらはみな山形の方が美味しいのではと私は感じました。(バスガイドさんおすすめの【砂糖かけ納豆】が一番の美味だったかな?)それよりも、本校生徒のたくましさを再認識できた楽しい三日間でした。『ボーイズビーアンビシャス!』
平成28年9月30日
県立米沢養護学校
校 長 大 原 良 紀