写真は、今週末の金曜日に本校高等部を卒業し、社会に巣立っていく生徒から雑巾の寄付を受けたところです。彼女が所属するクラスでは「雑巾工房KINZO」を設立し、1年間かけて授業や行事などで忙しい中、空いている時間を見つけて少しずつ縫い貯めてくれたのだそうです。(写真の4倍はいただきましたので、100枚以上あるかと思います)
出来栄えは縫製班経験者が多いクラスということで間違いありませんが、それよりも卒業生が何か自分たちだけの力で学校に残せるものはないか、貢献できることはないかと考え、コツコツと雑巾を作成し寄付していこうと計画し、実践してきたことについて素晴らしいと思いました。「自分から」「自分で」がしっかりと身について、卒業後の社会生活に関しても心配ないと思いました。
本校の卒業式を明後日に控え、本日は長井校の卒業式(小学部1名、中学部1名が卒業)、一昨日は西置賜校の卒業式(高等部1名が卒業)、そして先週の木曜日には病院訪問教育の卒業式(高等部2名が卒業)と、4つのうち3つが終了しました。3回のうち2回が雨降りで、校長の行いが悪いのかと反省していましたが、本日は晴天で送り出すことができ少しほっとしました。
どの卒業式もそれぞれの特徴を生かした温かな卒業式となり、保護者の方々からは感謝の言葉、来賓の皆様方からは感激の言葉をたくさん頂戴しました。式後の茶話会で向かい合って座った保護者から「校長先生に面と向かってお話しする機会はそうないので・・・」と切り出され、何を言われるのかドキドキして聞いていたところ、「校長先生の声はいい声ですね。とても通る声で心に響きます。」とおっしゃったのでした。お世辞だとしても褒められると気持ちよくなりますね。ありがとうございました。明後日もさらに頑張ります。
今まで長い間米沢養護学校の教育を様々な面から支えていただき、誠にありがとうございます。
「卒業はゴールではなくスタートです。」まだまだ幾多のチャレンジが続くことでしょう。新たなスタートラインにしっかりと整列し、未来に向かって走り出す皆さんを、今後も応援していきます。
平成31年3月13日
山形県立米沢養護学校
校 長 大 原 良 紀