6月11日(月)から2週間、高等部2,3年生の現場実習が行なわれています。(1年生は校内実習となります。)本校の2,3年生だけでも50人以上おりますので、現場実習先を探し調整するのも一苦労ですが、保護者の協力の下全員がいずれかの事業所に通い、実習を進めています。
高等部の教職員が、生徒達の現場での活動ぶりを知るために、それぞれの事業所を訪問するときに私も一緒にできるだけ回らせていただいております。今回も5カ所を訪問しましたが、訪問先ではお忙しい中詳しくご説明いただいて誠に恐縮しています。生徒の実態に応じて、生活介護やB型の事業業所、一般企業など様々ですが、生徒達は緊張しながらも日頃の持てる力を発揮しようと頑張っている様子が見られ、嬉しく思います。
特に今年度は、一般就労を目指す生徒が10人を越えており、これほど多くの就労先を探すのは初めての機会ということで私は心配ばかりしているのですが、教職員は一生懸命進路開拓や職業学習を進めています。1年生の時には挨拶もままならなかった生徒が、今では自分から進んで大きな声で「いらっしゃいませ」という掛け声を出すのを見ると、3年間というのは大事だなと改めて思います。
また、実習先には米養の先輩がたくさんおり、教頭時代に顔見知りの私に気軽に声を掛けてくださる姿も温かく感じます。(こちらも声を掛けたいのですが、顔は分かってもなかなか名前が出てこない場合もあり申し訳なく思っています。)
西置賜校でも、現在は現場実習の最中で、学校に行っても1年生の他数名しかおりませんが、少ない人数でも校内実習はしっかり行なわれており、「あやめ珈琲」も確実に作られていました。むしろ先輩がいないことで自分たちがやらなければならないという気持ちが強くなっているのではと思います。
「障害者差別解消法」の施行から、障がい者に対する理解もずっと進んできたと思われます。共生社会の形成に向け、地域社会に貢献できる人材を皆さんと共に育成し、自立と社会参加を目指して今後も頑張っていきましょう。宜しくお願い致します。
平成30年6月18日
山形県立米沢養護学校
校 長 大 原 良 紀