黄金週間が終わりました。連続して5日間も休みとなると、日常のリズムがおかしくなって学校に登校しにくくなる児童生徒も出てくるかなと心配していましたが、8日の朝子ども達を昇降口前で迎えたときは、通常どおりの朝の様子と変わらない雰囲気だったので安心しました。今年度から本校に入学・転学された児童生徒の皆さんも1ヶ月過ぎてずいぶん慣れたのか、挨拶の声も以前よりずいぶん大きく、はっきりしてきました。
4月の学級づくりから始まって、5月に入り縦割りの活動を含め様々な学習が始まっていますが、特に朝一の時間では一人一人が各々の課題を解決するための学習に取り組んでいます。朝清掃に力を入れる人、着替えに重点を置く人、給食の献立の読み書きなどを丁寧に繰り返す人、国語や算数の問題に取り組む人、読書活動に励む人、・・・。教室や廊下、更衣室など、活動に適した場所で、それぞれ十人十色熱心に取り組んでいます。
これらの活動は、将来の自立や社会参加のために、一人一人の現段階の力やニーズに応じて考えて行なっております。したがって、現在各学部で行なわれている春の個別面談でじっくり担任と個別の課題について話しをしていただかないと、十分な取組が行えない場合が出てきます。「個別の指導計画」をより有効に作成できて、内容や取組方法が効果的に実践できるように、担任や担当教師と納得のいくまで話し合いをお願いいたします。
また、一度計画した指導内容や方法が、一年間変えられないわけではありません。実態や能力に合わない活動や児童生徒が意欲的でない活動などでは、生きる力が身につきにくいと思われます。連絡帳を読んだり、授業を参観したりして、もしそんな風に感じた場合は、いつでもお申し越しください。教師の使命として、持てる力が発揮できる授業改善を進めていきます。(個別の指導計画を改善します。)もちろん、朝の活動だけでなく、作業学習や生活単元学習、給食の学習なども同様です。将来生活していくための力(人間力)を育てていくためにも、ぜひご一緒に考えていきましょう。
だんだん暑くなってきます。熱くいきましょう。
平成29年5月9日
山形県立米沢養護学校
校 長 大 原 良 紀