8月も4週目となりました。今週の月曜日から、本校と病院訪問教育、そして西置賜校の2学期がスタートしました。(長井校とやまなみ学園分教室は翌日の火曜日からスタートです。)
始業式の時に久しぶりに子ども達と対面しました。休み明けではありましたがみんな元気いっぱいで校歌を歌う声も力強く、大変嬉しく思いました。長い期間の休み中にどのような体験をしたか聞いてみましたが、「海に海水浴に行った」「花火を見たりやったりした」というのが多く、「山登りやキャンプ」は意外に少ないようでした。最も多かったのは「お墓参り」で、高等部の生徒はほとんど全員が挙手していました。
この時期や長期の休みでしか経験できない事柄を、子どもの成長のためにご家庭で取り組んでいただいたことが分かり、大変ありがたいと感じています。それぞれの児童生徒(一部教員も)の体験を綴った絵日記が各教室前の廊下に掲示されておりますので、ぜひご覧ください。
8月24日(木)には、「置賜地区教育支援地方研究協議会」が本校で開催されました。毎年この時期に、児童生徒の適正な就学や支援、合理的配慮等を進めるために、県の教育委員会が主催で行なう研究会です。県教育庁義務教育課特別支援教育室の室長や指導主事の説明等で始まり、置賜地区の教育支援をコーディネートする市町教育委員会の方々や、小中学校・特別支援学校の教員がテーマや課題毎に分かれて、支援の現状や今後についての話し合いを行ないました。
県内四地区で毎年開催され、村山地区と庄内地区は特別支援学校が複数在るために会場校は持ち回りですが、最上地区と置賜地区は毎年新庄養護学校、米沢養護学校で行なわれます。(分校ができたので、本校も長井校や西置賜校での開催も検討しておりますが、現在は規模的に困難かなと考えています。)
その中で、指導主事や管内の先生方に、本校の子ども達の普段の活動を見ていただく機会がありましたが、参観された方々は、集中して学習に取り組んでいる子ども達の姿や、目的に応じて一緒に集団活動を行なっている姿に感心していました。
このような機会は、特別支援教育の大切な発信の場であり、理解の促進の場でもあります。米沢養護学校は、今後とも県や市町の教育委員会と積極的に連携しながら、置賜地区や山形県の特別支援教育の発展・充実に寄与していきたいと考えています。子ども達のために、共生社会の形成のために。
平成29年8月24日
山形県立米沢養護学校
校 長 大 原 良 紀