5月の半ばを過ぎると急に暑くなり、昨日は米沢でも31℃を越える真夏日になるなど、今年一番の気温を観測しました。この暑さの中で子ども達は「運動会をしよう」の単元に取り組んでいます。今週末の「ミニ運動会」と「全校運動会」の本番の行事を目指しながら、繰り返し一日一日の活動を大切に、子ども達が自分の持てる力を発揮できるように教師は個別の支援を行なっています。
昨日は、私もスーツを脱いで運動着に着替え、朝から各学部の活動に参加しました。10:00からは高等部の体力づくりで「ロックソーラン」を踊りましたが、相変わらず大人数での踊りは見ていても一緒に踊っても爽快です。「どっこいしょーどっこいしょー」の掛け声が身体の芯から響いてきますし、まだわずかの回数しか行なっていない1年生の動きも指先が伸びてしっかりとしています。皆さんもぜひ機会を見つけて一緒に踊る経験を味わっていただきたいものです。
その後、グラウンドに出て、小学部の徒競走や団体種目を参観しました。この日は長井校もスクールバスで来校し、本番さながらの活動でした。暑さの中でも全員持てる力を発揮して、走ったり団体種目で競ったりしました。団体は久しぶりに白組が勝ち、大いに喜んでいました。勝敗は紙一重でしたので、本番はどちらが勝つか分かりません。皆さんの応援にかかっているとも言えます。
小学部がグラウンドを去ると入れ替わりに中学部がグラウンドに集合し、徒競走を始めました。参観していた私もうずうずしてきて、最後の組に混じり70M走にチャレンジしました。こうみえても昔はリレー選手になるくらい韋駄天で、中学部の生徒には負けないで「さすが校長先生」ともてはやされるのを期待して走りました。しかし、普段運動していない身体では、転ばないように走るのが精一杯で、男の子だけでなく女の子にも負けてしまいました。
給食後は、縦割りの応援練習やリレー練習を経て、高等部の徒競走がありました。さすがに午前中のチャレンジ後なので、本番ではかなわないと学習しましたので、練習をしていた生徒に勝負を挑みました。名誉挽回と張り切りましたが、二回目の本気走りで太ももが悲鳴を上げ、ゴールまで到着せずに途中リタイアとなりました。何事も突然やろうと思っても上手くいくはずはありません。毎日の積み重ねが大事だと身を持って実感し、この暑い中運動会に向け繰り返し学習を行なっても体調を維持している子ども達に改めて感心しました。
本日も暑い中、子ども達は元気に運動場や体育館に出て行きました。私にできることは、先週から見続けている天気予報がこのまま変わらず週末を迎えるよう祈ることだけです。万が一昨年同様に雨になってしまうと小中学部だけの体育館での運動会になってしまいますので、応援賞に向けて毎日精一杯取り組んだ高等部を含めた大応援団のお披露目ができなくなるということになります。そんな悲しいことが起きませんように! 次回の校長室だよりで楽しい運動会をお伝えできますように!
平成29年5月23日
山形県立米沢養護学校
校 長 大 原 良 紀