5月25日(金)の本校大運動会は、朝から雲一つ無い晴天の元で行なうことができました。太陽の光を全身に浴び、心地よい風を受け、まさに「地球に生まれて良かった」と皆が感じられるような絶好のコンディションでした。
ただし、前々日の雨により、前日はグラウンドがぬかるんでいて白線を引いたり、テントや万国旗を張ったりすることができず、準備は当日となりました。教職員は普段より1時間以上も早く登校して、「自分から」「自分で」準備に取り組み、あっとういう間に運動会場が出来上がりました。
子ども達は、今までの活動の成果を十分に発揮し、「一生懸命」最後まで「挑戦」し続けました。徒競走では、特に高等部男子はビデオ判定が必要ではと思うレースが1度ではありませんでした。実力伯仲です。小学部の団体は、最後のターンで紅組に逆転を許し、メインイベントの紅白対抗リレーでも、アンカーにバトンが渡るときに赤組が逆転しました。本当に最後まで分からない見てても楽しい、最後まで盛り上がる運動会でした。
結果だけを見ると優勝も応援賞も紅組がゲットし、白組のみんなには悔しさが残ったと思いますが、精一杯やった児童生徒の姿には、満足感、自己肯定感などが溢れていたように思います。今回の体験が、これからの生活に間違いなく生かされることと信じています。特に、高等部の皆さんにとって最重要な学習の一つである「産業現場等における実習」がまもなく始まります。
運動会の午後には、1年生(校内実習)と2,3年生に分かれて、保護者への説明会が行なわれましたが、お忙しい中ほぼ全員の保護者の方々にお集まりいただきました。一般就労を目指す生徒が以前に比べてかなり多くなっておりますが、福祉就労を含めどこの事業所もウエルカム状態ではありません。働く意欲や自立した生活、いわゆる「自分から」「自分で」というしっかりした姿勢が必要不可欠です。高等部の3年生は、今までの学習の積み重ねにより、自信もあるかと思いますがそれが過信とならないように、今一度課題を整理して臨みましょう。
さて、今年も南部小学校の保護者にもご一緒いただき、恒例の交流花壇づくりが28日(月)に行なわれ、昇降口や玄関がプランターなどで花いっぱいとなりました。この場をお借りして御礼申し上げます。この毎年の活動を見て自分たちもと考えたのか、今年は「花委員会」の他に、中学部の三年生がプランターに花を植えて駐車場に飾っています。こちらの方も是非ご覧ください。
平成30年5月29日
山形県立米沢養護学校
校 長 大 原 良 紀