名残雪の降る中、昨日(3月15日)本校の卒業式が行なわれました。月曜日(3月13日)に独立行政法人国立病院機構米沢病院で行なわれた病院訪問教育の卒業生5人を含め、小学部14名、中学部20名、高等部24名の合計58名の児童生徒が卒業しました。
例年になく卒業生の人数が多く、予定していた時間よりもだいぶオーバーするのではと心配していましたが、ほとんど延びることなく予定どおり終了しました。しかも、ここ最近インフルエンザが本校で少しずつですが流行していたこともあり、当初計画していた練習を中止するなど、ぶっつけ本番的なところもあったのですが、見事に滞りなく進めることができました。
これもひとえに、子ども達の様々な出来事に対応する力が上がってきていることの結果と思いました。ただ、それだけでなく、手前味噌になりますが、本校の教職員の確かなシミュレーション力とマネージメント力の賜ではなかったかと考え、非常に嬉しく思っています。子ども達一人一人が「自分から」「自分で」できるための確かな支援が行なわれていたことを確認することができました。これからも安心して本校に任せていただきたいと思います。
卒業生を出したばかりですが、余韻にじっくりと浸っている訳にはいきません。来年度4月からいかにスムーズにスタートするか、教職員はすでに準備を進めています。
来年度は、長井校に中学部が新設し、長井工業高校内に「西置賜校(高等部)」が開校します。本校から転校する生徒もおりますが、西置賜地域から新たに入学する生徒の方が多い状況です。また、本校高等部にも来年度30名の生徒が入学するだけでなく、小学部や中学部に入学や転学する児童生徒ももちろんおり、米沢養護学校本校・分校を合わせた全体の人数は、今年度の176名をさらに上回る予定です。
県内一の人数(子どもの数も、教員の数も)を抱える特別支援学校として、地域だけでなく県内全般の特別支援教育を推進するための発信を続け、本校の教育が益々充実・発展していけるように教職員一同頑張りますので、来年度もご協力・ご支援宜しくお願いいたします。
平成29年3月16日
県立米沢養護学校
校 長 大 原 良 紀