今回も前回に引き続き分かりづらい写真ですみません。この写真も、高等部3年生の東京方面修学旅行中に、上野公園で後ろの西郷隆盛の銅像の真似をした時に激写されたものです。
現在NHKの大河ドラマで「西郷どん」を放映中ですが、新しい日本を作った偉人の一人である西郷隆盛は、日本のど真ん中に銅像が残るだけの「改革」を幕末から明治初期において行なっています。「薩長同盟」や「江戸城無血開城」、警察組織を初めて作ったことなどが有名ですが、私は高校時代「嫌な名(1877)残した西郷さん」と語呂合わせで暗記した「西南戦争」のことが一番記憶に残っています。戦をあれほど嫌っていたのに最後には不平士族を止めることができなかった無念さ等を、日本史の授業で教師が話してくれたことを覚えています。
「改革」はいつの時代も実行するのは大変です。こちらが良くても逆からみると改悪だと思うこともあり、全ての側でプラスになるWin-Winの関係になることは非常に難しいと思われます。理解し合うのには時間が掛かることもたくさんあります。
教員の多忙化、「働き方改革」も、現在様々なところで問題になっています。本校の教員も一人一人効率的な業務を考えながら取り組んでいますが、まだまだ帰宅時刻が遅くなったり土日の休日に仕事をするために学校勤務をしたりと、ライフワークバランスが十分に取れているとは言えない状況にあります。
私は12月4日に文部科学省に出向き、働き方改革を目指した取組みを行なっている実践やアドバイザー等の講演を聞いてきましたが、これだというものは残念ながら掴んでくることができませんでした。本校ではすでに寄宿舎も事務部も全て連携し、互いに協力しながら学校運営を進めています。また、行事の企画や実践、通知表などの変更に取り組んでいますが、決して楽をしようと思っているのではなく、子ども達のためによりよくできることを考えて行なっているために、この改革期はむしろ分かりづらく効率が悪くなるときもあると思います。しかし、来年、再来年の変更後は児童生徒も教師もお互いにWin-Winの関係になると信じています。保護者の皆様、地域の皆様も是非お知恵等をお貸しいただきたいと思います。
いよいよ寒くなってまいりました。寒さに負けず、2学期の終業式まで毎日元気にみんなが登校して来てくれることがまずは一番の願いです。
※ 本日、この校長室だよりを書いている最中に、本校家庭科室において「料理研修会」を開いていたお母様方からクリスマスフルコースランチ(サラダ、スープ、デザート付)を差し入れていただきました。全て美味しかったですが、特にハンバーグは絶品。愛情たっぷりだったからでしょうか?ご馳走様でした。
平成30年12月5日
山形県立米沢養護学校
校 長 大 原 良 紀