6月25日(土)は、長井校の授業参観日でした。この日は長井市立豊田小学校も授業参観日であったので、両校の保護者が互いに授業を参観できる機会にもなりました。
長井校は今年度、小学部の第1学年が2名、2学年から5学年がそれぞれ1名ずつの全員で6名の学校です(なんと全員男の子です)。
教職員はそれぞれの学級担任の他に、学部付きや教務主任、教頭がいて、その他に保健室の先生、給食や事務の先生等と、こちらは全員で14名です。1対1どころではありません。少人数の子どもたちに対し、がっつりと手厚い体制で指導・支援を行っています。
参観日の授業ですが、1時間目は着替えや朝の会、2時間目は個別の学習で時計の読みや制作活動、そして3~4時間目が合同で「なかよし広場で遊ぼう」と、流れ的には米沢養護学校本校の小学部と大きな違いはありません。よく、子どもがいないときに長井校に見学に来た方々が、「教室が狭いね」などと感じられるようですが、子どもたちの活動的には十分な広さであると考えています。
合同遊びは多目的ホールで行っていますが、その前のダンスは全員で廊下を使って行われました。(今はやりのエビカニクスです)。遊具も【乗り物】【積み木】【毛布】【空気砲】と充実しており、それぞれ子ども同士の関わりも見られるようになっています。
来年度、中学部が開設し、何人が入学・転学するのかはまだはっきりしておりませんが、人数に合わせた活動場所や状況づくりを教員はすでに考えております。豊田小学校でも図工室等の借用を申し出ていただくなど、長井市全体でバックアップが進んでいます。「これは難しいのでは・・・」という不安を解消し、「この環境でどう学ぶのが最適なのか」を考えていきます。皆さんも、来年度の開設に向け、いろいろな知恵を貸してください。
参観日に一番賑わったのが「中間休みの時間」です。この時間は長井校と豊田小学校と同じ時間帯になっていますが、長井校に遊びに来る豊田小学校の子どもたちで、いっぱいになります。「交流及び共同学習」と互いに計画したり準備したりすることなく、毎日自然な交流が長井校で行われています。(もちろん豊田小学校内でも)本県で「共生社会の形成」の基盤づくりが進んでいるのは、この豊田小学校と長井校がある地域だと胸を張って言えるのではないでしょうか。また、長井校と並び、互いに支え合う米沢養護学校本校も、共生社会の形成に向けこれまで以上に地域に開いていきたいと思います。今後ともよろしくお願いします。
(※太田町の町内会長様、西瓜の差し入れありがとうございました。寄宿舎の
子どもたちが美味しくいただきました。この場をお借りしてお礼申し上げます)
平成28年 6月28日
県立米沢養護学校
校 長 大 原 良 紀