7月31日、今日も朝から雨が降っています。7月28日の未だかつてない豪雨は、本県各地に甚大な被害を及ぼしました。この豪雨は、置賜地区にも大きな爪痕を残し、そのために、翌日29日は登校できない児童生徒も何名かいました。報道によりますと、特に被害のひどかった大石田町や大蔵村などでは、水は引いたものの断水や停電が続いているところがあり、なかなか復旧が進まない状況のようです。
こんな中ではありますが、本日は、分教室と訪問教育を含む本校と長井校が一学期終業式を迎えました。(西置賜校は8月3日に一学期終業式を行います。)
今年度は、4月になってからも、新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐために、なかなか学校を開始することができませんでした。ですから、児童生徒の中には、やっと新しい先生や勉強に慣れてきたところで、「もう夏休みなの?」という子どももいたようです。
でも、東京などでは、どんどん新型コロナウィルスの感染者が増えている中で、学校が再開してからの2か月半を無事に過ごし、こうして一学期を終えることができたことは、本当に幸せなことであり、ありがたく思います。当たり前のことではありますが、このご時世においては、当たり前のことも当たり前と思わず、今後も、一日一日、教育活動が行えることを感謝しながら指導に当たってまいりたいと思います。
一学期間、様々ご支援・ご協力いただいた保護者の皆様、児童生徒がお世話になっている放課後等デイサービス等の皆様、その他の関係機関の皆様に心より感謝申し上げます。
「気持ちいい~!」中庭で元気に水遊びをする児童(小学部)
さて、この一学期間、児童生徒は、毎日マスクをして、手洗いをしっかりして、そして3つの密にならないように注意して学習することができました。大変よく頑張ったと思います。
児童生徒たちは、プールでの学習の代わりに中庭での水遊びに取り組んだり、美術館に出かける代わりに他学部の美術教師に教えてもらって作品を作って作品展を行ったり、コーヒーのドリップバッグ製造の代わりにラベルの製作や校舎内の清掃活動に取り組んだりと、限られた時間を有効に使い、活動内容や使用できる施設・設備が制限される中でも工夫を凝らして、しっかりと学習に取り組んできました。

自分が描いた絵について説明する生徒(中学部)
これからもしばらくの間は、このような生活が続くのではないかと思います。夏休み中も、新型コロナウィルスに罹らないように気をつけて健康に過ごし、早寝、早起き、朝ごはんを心がけて、ぜひ有意義な夏休みにしてもらいたいと思います。
令和2年7月31日
山形県立米沢養護学校
校 長 飯 野 明