5月1日、新天皇が即位され、令和の時代が始まりました。例年になく暖かかった3月までの天候とは打って変わって4月中は冬の寒さが戻る日が多かったのですが、連休前には暖かさが戻り、若葉輝く季節が訪れるとともに新たな時代の幕が開きました。
思い起こせば、平成の時代には、障がいのある子どもたちを取り巻く環境が大きく変わりました。大きなこととしては、「特別支援教育」がスタートしたことが挙げられるでしょう。現在も、この流れを受け、インクルーシブ教育システムの構築に向けて様々な取り組みが進められています。この新たな令和の時代に、このような取り組みがさらに進められ、特別支援教育がより一層推進され、障がいのある子どもたちを取り巻く環境が大きく改善されることを願っております。
さて、私、この4月から米沢養護学校の校長となりました 飯野明 と申します。
4月に赴任し、まだ学校の子どもたちのこともよくわからないまま若干の不安と期待を抱えて、西置賜校、本校、長井校の順で3つの入学式・始業式を挙行しました。
西置賜校では、生徒たちはみんな落ち着いて式に参加しており、生徒代表の歓迎の言葉も立派で、さすがは高等部の生徒たちだなと思いました。本校では、分教室と訪問教育を含む小・中・高等部の児童生徒が一堂に会しての式となりましたが、どのお子さんからも、新たな学部・学年での学習が始まることのうれしさとがんばるぞというやる気を感じました。長井校でも同様で、小学部の児童も中学部の生徒も、みんなやる気に満ちあふれており、新しい仲間たちを笑顔で迎えていました。
式を終えて、私の不安は消え去り、子どもたちの今後の成長に期待する気持ちの方が大きく膨らみました。
子どもたちは、間違いなく新たな時代の担い手であり、大きな可能性を秘めています。学校教育目標である「自分から 自分でする 人間を育てる」を目指し、子どもたちの可能性の芽を大きく育て花開かせるよう、本校教職員一丸となって取り組んで参ります。
今年度も、本校の教育にご理解とご協力のほどよろしく願いいたします。
令和元年5月8日
山形県立米沢養護学校
校 長 飯 野 明
※ 今年度も校長室だよりで随時学校の様子等を配信してまいります。ご意見等をお寄せください。