この原稿を書いている今現在の校長室の室温は「29.5℃」と表示されています。TVの報道によると、本日の最高気温は35℃まで上がるらしく、正に真夏のような一日になりました。グラウンドでは、高等部の生徒たちが徒競走に取り組んでいて、どの生徒も、マスクを外して力いっぱい走って汗を流していました。走り終わった後、木陰で涼む生徒たちは、とても気持ちよさそうでした。青空の下で適度な運動を行い、臨時休業中に落ちてしまった体力を少しずつ回復させていってほしいと思います。
学校が完全再開して一週間が過ぎました。先週は、子どもたちは、新しい学年・学級の学習に、そして、新たに取り組むこととなった「新しい生活様式」に、なかなか馴染むことができなくて、戸惑う様子も見られました。ですが、今週は、先週と比べると随分馴染んできたように感じます。
子どもたちは、マスクを付けて登校することにも徐々に慣れてきて、多くの子どもたちが、当たり前のようにマスクを付けて登校するようになってきました。ご家庭のご協力のお陰と、感謝しております。

給食の配膳作業(長井校)
私は、先週から今週にかけて2つの分校をまわって、子どもたちの給食の様子を確認してきました。現在は、感染症対策の一環として、職員のみで配膳作業を行っているので、以前よりも配膳に時間がかかります。それでも、子どもたちの安全・安心を守るために、子どもの指導に当たる教員以外の職員が総がかりで配膳を行っています。品数が多い日は、ちょっと悪戦苦闘することもありますが、知恵を絞って工夫して効率よく配膳できるよう頑張っているところです。(このことは、もちろん米沢にある本校においても同様です。数が多い分、本校は更に大変な状況がありますが、こちらも職員総がかりで頑張っています。)
ソーシャルディスタンスを保った食事(長井校)
給食の時間、子どもたちは、ソーシャルディスタンスを保っておしゃべりしないで黙々と食べています。最初のうちは、慣れない様子も見られましたが、徐々に慣れてきていて、これもまた当たり前のこととして定着しつつあります。西置賜校の高校生たちも、長井校の小中学生たちも、友達とは対面せずに間隔を空けて座り、黙って食べています。それでも、給食後に、子どもたちから話を聞くと、「おいしかった。」と話してくれました。
今は、県内すべてあるいは日本中が、このような新しい生活様式で学校生活を再開し、新型コロナウィルスの感染防止に取り組んでいます。ウィルスとの戦いは、なかなか先が見通せず長期戦となりそうですが、教職員一同、根気強く感染防止に取り組んでウィルスと戦っていきたいと思います。
令和2年6月16日
山形県立米沢養護学校
校 長 飯 野 明