5月の連休も終わり、各学部、分校、分教室とも、本格的に個に応じた学習が進んでいます。入学式が終わり、『まだ1ヶ月』だなと感じている方と、『もう1ヶ月』が過ぎたなと感じている方がおられるのではないでしょうか。
今年度より本校へ入学なされた児童生徒及び保護者の皆様は、新しい先生や友達と親しくなることや、学校生活における1日の流れをつかむまで気苦労が多かったのではないでしょうか。
実は私も、まだ子どもたちの名前と顔がすべて一致しておりません。子どもたちだけでなく教職員についても同様であります。学部や学習場所があまりにも多く、人数も多いので仕方がないなどと言い訳を言っている場合ではありません。なぜなら、児童生徒の皆さんも保護者の皆さんも教職員も、全員が私のことを「校長先生」と認識いただいておりますので。とはいえ、覚えていないのは事実ですから、もう少しだけ時間をください(年寄りなので忘れることは簡単なのですが、覚えることは難しいので・・・これも言い訳ですね)。いっぱいいっぱいお話ししながら、絶対覚えます。待っていてくださいね。
新しく入学なされた皆さんだけでなく、すでに在籍なされていた皆さんも、新年度、新学期は妙に緊張することが多いですよね。環境が変わり、新しいことがたくさんあるわけですから当然です。人はそれらの経験を繰り返していくうちに成長していきます。いつも同じ環境で同じことばかり行っている訳には行かず、様々なことに対応しチャレンジしながら人は変わっていきます。私もそうですが、皆さんも「自分が子どもの時と違うな」「新しい○○にはついていけないな」などと感じたときがあったのではないでしょうか。今から20年~25年後には、現在の仕事の半分近くがなくなっているのではと言われる昨今、変化の大きな社会において様々な変化に対応できる人を育てていくことが我々に課せられた定めです。まさに、『自分から自分でする人間』を育てるということです。
運動会を今月末に控え、現在各学部とも運動会を目指した取組みに力を入れているところです。この運動会も、今までと同じではなく、子どもの実態や世の中の動きを見ながら少し変化を加えています。本格的に始まった作業学習なども同様です。ぜひ、関心を持っていただき、学校に多く足を運んでいただきながら、新たなチャレンジを見つけてください。また、いろいろなご意見をお聞かせください。今後ともご協力・ご支援よろしくお願いいたします。
平成28年 5月
県立米沢養護学校
校 長 大 原 良 紀