今年の「よねようまつり」は、新型コロナウィルス対策のため、例年どおりたくさんのお客様にお出でいただいての大きな催しは実施することができませんでした。今年は、感染対策を徹底し、ご来校いただくお客様は児童生徒の保護者のみとさせていただき、検温を含め健康観察を十分にしていただいて各家庭2名までと人数制限を設けさせていただきました。内容も、小学部の学習発表と中・高等部の作業製品の販売会のみとし、参観いただく際にも、3密を回避するよう時間帯を分けてご覧いただきました。
併せて、「よねようまつり」開催日の前日までの一週間を「よねようまつりWeek」と命名し、この期間にも、プチ発表会とプチ販売会を行って、児童生徒が他学部の発表や販売を参観し、互いの取り組みを見合って学校全体の催しとして意識付けを図りました。
けがの功名というのでしょうか、内容を精選するとともに「よねようまつりWeek」を設定したおかげで、児童生徒は、例年よりもゆとりをもって他学部の発表や販売を見に行くことができ、他学部の活動の様子をよく知ることができたようでした。
小学部5・6年生は「にこにこボウリング」で高等部のお姉さんたちと交流
小学部の学習発表は、劇や踊り、ボウリングゲームとバラエティに富んでいて、どの発表でも、児童が大変張り切って取り組む姿が見られました。「よねようまつりWeek」での発表も含めると、どの学年もこの一週間の間に2~3回発表することになりましたが、発表を終えた児童の顔はとても満足げでした。

感染対策をしっかり行っての高等部作業製品の販売
中・高等部の作業製品の販売では、いずれも作業学習で生徒が製作した自慢の製品が並びました。今年は、お客様が少ないせいで売れ行きは今ひとつのようでしたが、それでも、生徒は積極的に声を出して販売活動を行い、一つでも多く販売しようとがんばりました。また、当日は、家庭訪問教育の生徒や分教室の生徒も、それぞれが授業で作ったマスクケースやアクリルたわしなどの販売を行いました。

中学部は紙を漉いて作ったカレンダーやメモ帳などを販売
最後に、企画・運営に携わった「おまつり委員」の代表が、校内放送で感想を発表し、今年の「よねようまつり」を締めくくりました。

「あやめ珈琲」を販売する西置賜校の生徒
同じ日に、西置賜校でも、作業製品の販売会を行いました。こちらも新型コロナウィルス対策のため、例年のように道の駅など外部の施設等で行うのではなく、学校の生徒昇降口の奥にあるスペースを活用して屋内で行いました。ご来校いただくお客様は保護者の方のみに制限させていただき、3密を避けるために時間帯も指定させていただきましたが、切れ目なくお客様がお越しくださり、西置賜校自慢の「あやめ珈琲」や縫製班が作製したマスクなどを多数ご購入していただきました。
保護者の皆様から多数ご来場いただきました
お陰様で、コロナ渦で何かと制限のある中ではありますが、生徒たちにとって、有意義で達成感・満足感が得られる学習となりました。
ご多用のところ当日会場まで足を運んでくださった皆様、誠にありがとうございました。心より感謝申し上げます。来年は、新型コロナウィルス感染症が終息し、いつもどおりに盛大に「よねようまつり」や「バザー」ができることを祈っております。
令和2年12月11日
山形県立米沢養護学校
校 長 飯 野 明