早いものでついこの間新年を迎えたばかりと思っていたら、もう既に一か月が経ってしまいました。昨年は、いまだかつてない暖かい冬となりましたが、今年の冬は積雪も多く、いつも通りの冬が戻ってきたような気がします。

「ほら、お尻でも滑っちゃうよ~!」
おかげで、小学部の子どもたちは、毎日のように外で雪遊びをすることができ、昨年とは打って変わってたっぷりの雪に覆われた築山では、そりやチューブ、あるいはお尻で、元気に斜面を滑り降りて楽しみました。

築山のてっぺんから滑り降りる小学部の児童
中学部の子どもたちは、小野川スキー場に出かけて行って、スキー・そり教室を二回実施することができました。一回目は、あいにく吹雪に見舞われましたが、さすがは置賜の子どもたち、悪天候をものともせず雪山でのスキーやそり滑りを楽しみました。学校に戻ってからは、みんな元気に「楽しかった!」と報告してくれました。二回目は打って変わって大変よい天気に恵まれ、同じ冬山のまた別の表情も体験することができました。

貸し切りの小野川スキー場で、伸び伸びとシュプールを描く中学部生徒
生徒それぞれの楽しみ方でスキー・そり教室を満喫! レストランでの昼食も美味しかった!
高等部の子どもたちは、学校の周りの除雪作業に取り組みました。湿って水を含んだ雪は結構重いのですが、力を込めて雪を掻き、学校の周りをきれいに除雪してくれました。高等部の皆さん、どうもありがとうございました。そのがんばる姿を、小学部や中学部の子どもたちはしっかり見ています。きっと将来は、先輩たちの姿を手本として進んで働いてくれることと思います。

投げ方を教わって、慎重に狙いを定める小学部児童
一方、長井校では、山形県障がい者スポーツ協会から講師を招いて、パラスポーツの出前授業を行いました。今回は、フライングディスクのディスゲッターという的当て競技を教えていただき、子どもたちは楽しく活動することができました。ルールを工夫し、子どもたちの投てき力に応じて的までの距離を変え、どの子も楽しめるようにしていただきました。おかげで、みんな、「またしたい。」と話していました。講師の皆様、どうもありがとうございました。

個々の能力に合わせた距離からディスクを投げて的を射抜くぞ!
話は変わりますが、私が西置賜校で1日勤務した1月22日は「凍雨」という気象現象が起こったらしく、道路がツルツルでスケートリンク状態でした。歩いて登校する子どもたちは、滑って転ばないよう慎重に歩くのに難儀したようで、昇降口で出迎えると、みんな口をそろえて「怖かった!」と話していました。幸いだれも転んだ子はなかったようです。
冬期間は、登下校時の送迎で、保護者の皆様や送迎サービスの皆様から大変なご苦労をいただいているところです。心より感謝申し上げます。自力通学の子どもたちは、冬期間は、交通安全に気を付けながら雪道を歩いて登下校していますが、このような日は、より一層気を付けて歩くよう指導したところです。
令和3年2月8日
山形県立米沢養護学校
校 長 飯 野 明